雪の日のトラブル
公開日:
住宅リフォーム
関東一円で、またしても大雪になりましたね。
今回の雪は、雪質が先週の雪と異なっているようで
お住まいのトラブルが発生しているところも多いようです。
(雪対応にわれ、義理チョコ渡し忘れた工事店さんお許しを!)
さてはて、
都市部で雪が降った時に増えるお問い合わせを
個人的な経験よりランキングすると・・・
第3位:給湯器の故障
給湯器は寒い日に壊れがちです。
10年以上使っていて調子が悪い時が続いたら、即決で交換しましょう!
(緊急対応を必要としないほうがお安いルートで工事ができると思います。)
先週から相当数の給湯器が壊れているので
今壊れても工事の予定が組めるのはかなり先です。
給湯器の在庫・工事の手が揃わないと給湯器交換はできません。
信頼できる業者がいて、だいたいの概算金額をきいて納得出来たら、
工事日程だけでも先におさえてもらいましょう。
(必ず正式な見積をもらって、契約してから工事しましょう。)
第2位:カーポート破損
古いカーポートをお使いの場合、
雪の重みにカーポート屋根が耐えきれず
屋根の骨部分が折れ、車を傷めることがあります。
(特に屋根が波型アクリル板の場合、雪が積もりやすいようです。)
車と屋根部材が接触しているようにみえていても
よーく見るとかろうじて接触していない場合もあります。
そのようなときは、隙間に段ボールやタオルや新聞紙を差し込んで
車の損傷が最小限になるようにするのがよいと思います。
リフォーム業者さんと車屋さんの両方に連絡を入れて下さい。
たくさんのお問い合わせと道路事情の影響で、
業者さんがいつ訪問してくれるか分からないと思うので
とりあえず連絡をして状況の説明を。
可能なら写真画像を業者さんにメールしておくと
状況を把握した上で、今できるアドバイスをしてくれると思いますよ。
不動の第1位!:雨漏れ!!!
雪は水のかたまりです。
屋上がフラット屋根の場合、
雪が積もると屋根はプールと同じような状態になっています。
定期的な建物点検やメンテナンスをしていない場合、
屋上に不具合があっても気付かず、雪が降って雨漏れすることが多くあります。
雨漏れの原因となりやすいところは、床と壁の立ち上がりのところです。
雨漏れしている部屋の真上にある雪を、壁際から除雪してみてください。
(雨漏れしている部屋の真上から水が浸入しているとは限らないのですが
可能性は高いので、まずは真上から除雪してみてください。)
濡れてしまった室内側の石膏ボードや断熱材は交換するかどうか検討しましょう。
一度水を吸ってしまった断熱材は交換をおすすめします。
石膏ボードは黒カビが発生する可能性が高いのでボードとクロス貼り替えもご検討を。
雨漏れした原因・箇所にもよりますが、
今後のために天井点検口を作るというのも一つの手です。(ねずみ発生時にも便利)
トップライト(天窓)に雪が積もった場合も雨漏れになることがあります。
トップライトは開閉できない場合もありますが、
除雪できるようであれば忘れずに作業しておきましょう。
トップライトの枠周りに水しみがないかもチェックです。
番外編その1:屋根に積もった雪の落下による近隣トラブル
太陽光発電パネルを設置た際、雪止め金物を撤去してしまった、
なんていう場合は、屋根の雪が滑り落ちている可能性は高いです。
また、雪止め金物を設置していても、
想定外の大雪になると雪のかたまりが落下してきます。
自宅内に落ちてくれればまだいいのですが、
隣地と接している場合、お隣さんに雪が落ちる場合があります。
お隣さんのカーポート屋根・物干しが近い場合は要注意です。
物干し竿をとってもらえるようならお願いしてみましょう。
雪のかたまりが物干し竿に落下し、
その勢いで、物干し金物が外れ、外壁を傷める場合もあります。
近隣配慮は、いつ何時も最優先に考えましょう!
番外編その2:雨樋のはずれ・ゆがみ
雪の重みや雪が落下する時の勢いで、
雨樋がはずれたりゆがむ場合があります。
案外気付かないものなので、
雨樋から水があふれていないか、変なところから水がたれてこないか
雪解けの時や雨が降った時にチェックです。
雪が降ると想定外のことが発生しますが、
一番大切なのは身の安全です。
雪かきをしてケガをするなんてことがないように
無理のない範囲で作業をしてください。
もし、建物の定期診断をしていないようなら
是非、一度チェックしておいてくださいね。
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