本当に望んでいることは何?
前回までの投稿で、
まずは、自由な発想を拡散させストーリーノートを作りました。
そして、
①発想した言葉やイメージをグループに分ける。
②グループ分けしたものをギュッと要約してみる。(だから何?)
③ギュっと要約を何度かやってみて具体的なものを抽象化する。
この作業を何度か行って、自分が望んでいることを概念化し
自分が思っていることを頭の中にしっかりと置くということをしました。
◆何でこんなことをする必要があるの?
リフォーム工事というのは、
住まい手であるクライアントに積極的に参加していただき
プロと一緒に作り上げていく「共創作業」だからです。
理想を言えば、
プロは、クライアントに「感動」を与えられるよう、
・傾聴力・想像力を含む「感受性」
・具現化できる企画力・想像力のある「感性(センス)」
が身についていることが要求されます。
しかし、現実は、
●プロの力量にばらつきがある。:
→業界未経験でリフォーム会社に中途採用される方はたくさんいます。
→同じ人でも、得意分野・不得意分野があります。
●担当者は物件をたくさん抱えていて、時間的な制約がある。:
→あなたは一人に依頼していても、プロにとっては多数のうちのひとつです。(1:多 の関係)
→リフォーム工事は季節変動的なところがあり、繁忙期・閑散期の波があります。
など、機械のようにいつも一定の安定したアウトプットにならない可能性があるのです。
病院に行ったときのことを思い起こして下さい。
同じようなことが他のサービス関連の仕事にもあると思います。
◆本当に望んでいるものは何?
ちょっと例を上げてみましょう。
あなたはドリルを買いたいと思って、ホームセンターに行きました。
店員さんに声をかけます。
あなた:
「あのー、ドリルが欲しいんです。」
店 員:
「今日はどんなドリルをお探しですか?」
「ご予算は?」
「これは、切れ味抜群のものです。お勧めです。」
「それは、充電が長持ちします。お勧めです。」
「あれは、最近一番人気のタイプです。お勧めです。」・・・
うーん、これではどれを選んだらいいのかよく分かりませんね。
これらの質問は、お客さんが自分の解決すべき問題を正しく理解している、
ということが前提に立っている質問です。
そこに、店長さんがやってきました。
店長:
「何をするために穴をあけたいのですか?」
あなた:
「日曜大工で本棚を作ろうと思って、この材木に穴をあけたいんです。」
店長:
「それなら、ドリルをお買い上げいただかなくてもお店で穴あけ加工しますよ。」
結局、本当に欲しかったのは、ドリルではなく「穴」だったのです。
◆自分が本当に望んでいることを伝える。
トンチンカンな質問をプロからされたときに、
「いえ、私が望んでいるのはドリルでなく穴なのです。」
と明確に伝えられれば、
「こんなはずじゃなかった・・・」
という事態にならないと思いませんか?
だから、クライアント自身が自分の本当の望みを理解し
積極的に関わっていくことが必要なのです!
********
【編集後記】
1月5日から、二十四節気では「小寒」に。
今日から「寒の入り」に入ります。
七十二候では「芹乃栄(せりすなわちさかう)」。
芹がよく生育するといった意味があるそうです。七草粥近し!
明日から、仕事始めの方も多いと思います。
良いスタートが切れたらいいですね!
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