空家と犯罪
公開日:
住宅リフォーム
神戸市長田区の小一女児児童殺害事件のニュースが
今日も流れています。
報道によると、
警察の捜索は、周辺の空家を中心に行われていたとのこと。
神戸市長田区の空室率は、
住宅全般で 18.3%
賃貸用住宅で 24.1%
4~5戸に1戸は空家ということになります。
隣の空家から出火して、もらい火を受けた住宅の
緊急対応の業務が今日はありました。
社会資本である住宅が、戦後、過剰供給され、
「空家」として放置されている物件が増加の一途を辿っています。
相続の問題が解決せずに
空家になったまま凍結しているようなものもあります。
(一方、高齢者・障害者・母子家庭・低所得者層は
賃貸住宅を貸してもらえないという矛盾があるのです。)
空家の増加は、地域に悪影響を与える、というのは
頭では分かっていました。
でも、実際、
神戸市長田区の女児殺害の警察捜査が空家を捜索することに時間を取られたり、
隣の空家から不審火が発生して火事に巻き込まれた建物をみると、
空家の増加が、いかに社会的に問題なのか、
身を持って知ることになったのです。
再利用可能は空家は、地域を活性化するためにも利用する、流通させる。
そのために、魅力的な空間を創造する。
再生不可能な空家は、少なくとも、解体撤去してもらう。
不審火や不法侵入者を引き寄せない防犯対策をする。
社会資本である住宅の、良質な運用を地域全体で考えることが、
今後の少子高齢化時代における課題のひとつとなることは確かです。
<おまけ>
知らないうちに、自分の周りで空家ができていた場合、
空家の持ち主が誰なのかは最低限把握するように努めましょう。
万一突発的に何かが発生した時、とても重要な情報になります。
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